閻魔さまっていつから、できたんだろうね。
俺にも、わからないよ。だって、いつの間にかここの椅子に座っていて、
もうそこにはたくさんの死者があふれかえっていた。
だから、私にもいつ、閻魔になったなんて、わからないんだよ。
もう、ここで一生暮らすって気がついたとき、もう、私は悲しかった。
でも、泣き疲れて、もう、どうでもいいなんて思い始めたとき
冥界の死者に、君が来た―――――
その時、私は当時超まじめで…今の状況なんて
あり得ないくらいに。
でもさ、本当はたくさん笑いたくって・・・話したくって…。
でも、どうやっていいか、どう接していいか、わからなかったんだ。
あるとき、私はまじめな当時から好きだったセーラー服を見ていた。
と、食事ができた、と呼びにきた君に私は気付かなかった。
ノックが鳴っても気づかない
私がおかしいと思ったのか、君は私の部屋のドアをあけてしまった。
あれが、今の状況を作ったのかもしれない。
セーラー服を持っている私を見て、君は
とてもやさしい笑顔を見せてくれたね。
「閻魔さまって、特別っていうか人の気持ちとかないのかと思っていたけど、結構ぼくたちと同じなんですね!」
近くに座りこんで、君は私に言ってくれた。
嬉しかった。私の趣味のこと、全然気にせずに話してくれたんだもん。
「もう、皮なんかかぶらないで下さいよ。そっちのほうが嫌じゃないですか」
「・・・・・」
「僕も・・・・・・皮をかぶらずに、明日から僕らしく生きます」
私も、私らしく生きたいよ。
「食事ができました。部屋に来てください」
「・・・・うん」
コクン、とうなずくと君は、部屋もドアを閉めて、部屋に行った。
持っていたセーラー服を、もっときつく締めつけた。
明日から、どんな感じで行こう。
セーラーのこと、話していいかな?なんて・・・中学生みたいにはしゃいで。
それが、重い扉を開けた。
申し訳ございません・・・(泣
自重します
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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